じいじが、およそ30年前にこの町に住んでいたことは、いぜん、おしえたと思います。先日、じてんしゃにのって、前に住んでいたあたりに行ってみました。自転車で走りながらまわりのけしきを見ると、30年のとしつきがたったとはいえ、いたるところに、「ああ、これあった」とか、「そうそう、ここここ」とかが、ありました。
なつかしいばしょをおとずれることは、なんだか、むねがキュンとするんです。いまはまだ、そうした気もちは分からないだろうけど、いずれ分かるようになります。それが大人というものなんです。
さて、じいじが家にもどってからすでに1か月以上がたちました。今となっては、あの町での生活になつかしかしさを感じるくらいです。人間って、ふしぎなものですね。 引っ越し前には、ばあちゃんが引越しの手伝いに来てくれて、そのついでに二人で伊勢神宮(いせじんぐう)という大きな神社にお参りに...
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